Bonjour !
今日は、フランス語の勉強始めました!というDébutant (初級)の方を対象にした単語の覚え方についてです。
初級のうちにしっかりと「基本単語」を習得するための学習法を伝授いたします。
よかったら、参考にしてみてね。
名詞は不定冠詞を付けて覚える
まず、フランス語の勉強を始めたという方にとって1番苦労するのは「名詞の性別」ではないでしょうか。
私も「なんで飛行機は男で、車は女なの?」と、最初は戸惑いました。
しかし、なんで?なんでー?と思っていては先に進めません(笑)
これは「外国語」であって「日本語」ではないのですから、ルールが違って当たり前です。
そう頭で理解していても、新しい単語と出会う度に「なんで?」と思ったものでした(遠い目…)
そこで、名詞は不定冠詞とセットで覚えることをおすすめします。
飛行機は男だから不定冠詞はun
という発想は持たず、
飛行機⇨”un avion”
と不定冠詞をつけた単語で「飛行機」と覚えるようにしました。
基本単語をしっかり学ぶ
どんな語学でも、基本単語ってありますよね。
言い換えれば、日常生活に必要な単語です。
フランス語については初級者向けの参考書はたくさんあるので、単語に特化した参考書を購入してひたすら覚えると良いと思います。
初級者におすすめの単語集
私が実際に使用していたのは、こちらの参考書です。
DCが2枚もついていて、1500語が7つのパートに分けてまとめられています。
ただし、名詞には定冠詞がついており、こちらのブログに書いた「読み方」が当てられています。
初級者のうちはCDをしっかり聴いて、自分が聴こえたようにメモしておくなど工夫することも上達のポイントだと思います。
なお、こちらはすでに絶版となっており中古しか今は手に入らないようですが、東進ブックスさんから改訂版が発売されています。
こちらも初版は2016年と古い参考書です。
ちなみに、フランスに留学する前に買った単語の参考書はこの1冊のみでした。
フランスにも持参し、CDを聴きながら復習をしていました。
今でも自宅に保管してあります。
参考書以外でも単語は学べる
それは、辞書から抜粋していく方法です。
どんな辞書にも、基本単語には何かしらのマーキングがされています。
太文字だったり、赤文字だったり、★星が付いていたり…と言った具合です。
それらの基本単語を、まずはノートに書き写していきます。
もし意味が複数ある場合は(とりあえず)一番最初に記載されている意味だけで十分です。
この方法は、すでに初級者向けに単語が纏められてる参考書で勉強するより時間がかかりますが、私的には初級者のうちは時間をかけた方がいいと思っています。
なぜなら、ノートに書き出すことにより記憶にも残りやすいからです。
初級の頃に覚える基本単語は、必須中の必須なんです。
そこをラクして取得しようとしてはなりません。
単語を纏めた参考書を使用するのは、ある程度単語力を身につけてからがベストです。
単語を覚える順番は?
ひとえに「単語」と言っても、名詞・動詞・形容詞・副詞・前置詞などがあります。
その中で、初級者の方はまずは名詞を覚えることをおすすめします。
「フランス語は名詞を制しろ!」と言われます。
初級の頃は全く知りませんでしたが、仏検1級には「名詞化」といって、名詞に直して表現する問題があります。
例えるなら、新聞の見出しのような文章ですね。
この名詞化をフランス人はとても好んで使うそうですが、その一方でフランス人でも頭を抱えるくらい難しいと言われています。
文法や会話の中心は「動詞」と思うかもしれませんが、名詞を並べるだけでも意志は伝わります。
実際に留学中も、名詞が話せたら大抵のことは伝えることができました。
でも、名詞が出てこないと会話は詰まってしまいます。
名詞をある程度知っていれば、会話はどうにかなるものです。
動詞の覚え方
ある程度まで名詞を覚えられたら、次は動詞を覚えましょう。
しかし、フランス語の動詞はとても難しいです。
なぜなら、人称によって活用するからです。
同じ「行く」でも、自分が「行く」のと我々が「行く」のでは違う言い方になります。
それに加えて時制が入ってきます。
ただ、最初からあれもこれもだと大変なので、初級のうちは現在形のみで良いと思います。
やはり、会話をする上での基本は現在形だからです。
覚えるのは名詞と同じく基本単語から。
これも、辞書から抜粋するのが良いのですが、動詞はできるだけ「例文」で覚えることをオススメします。
そのため、先に挙げたような単語の参考書を利用した方が、例文がしっかり出ています。
(辞書には例文がない場合もあるので)
ただし、例文の人称には注目してくださいね。
例文の動詞は人称によって活用するため、動詞の部分は全ての活用を書き足しておくなどしてみてください。
形容詞や副詞は?
形容詞や副詞に取り掛かるのは、名詞・動詞の後で良いと思います。
形容詞は名詞を修飾するのに必要ですが、名詞の性数に一致するためまずは名詞をきちんと覚えておかなければなりません。
先ほど、名詞を覚える際には性別を意識しない方が覚えやすいと言いましたが、この頃にはもう覚えた名詞で性別もわかるようになってるはずです。
実は、私は形容詞がとても苦手でした。
フランスに留学して最初のバカンスがクリスマス休暇だったのですが、その休暇を利用して「形容詞キャンペーン」をやりましたね(笑)
とにかくひたすら辞書から形容詞を抜粋し、男性形、女性形、複数形を書き出して覚えました。
名詞を不定冠詞とセットで覚えたように、形容詞は「男性形・女性形・複数形のセット」で覚えました。
スペルと発音は?
もしもあなたがフランス語の筆記試験を受ける必要があるのであれば、スペルは覚えなければなりません。
しかし、旅行等で使用したいという方にとっては、スペルはさほど必要ではありません。
それよりも「言える・話せる」ことが必要となります。
スペルも発音も覚えるとパーフェクトですが、どのようにフランス語を使っていきたいかによって優先させる方を選べば良いかと思います。
復習は念入りに
余談ですが、フランス語学習歴30年以上の私でも、初級の単語集は見返したりしています。
それほど初級のうちに習得する単語は、必要不可欠なものなのです。
難しい単語は忘れても、この必須単語だけは忘れないよう日々復習を繰り返しています。
フランス語学校の先生以外で、初めてフランス人と交わした会話は今も忘れていません。
それは、フランスへ向かう飛行機の機内で「jus de pomme s’il vous plaît」(りんごジュースを下さい)でした(笑)
通じた時の嬉しさは、昨日のことのように覚えています。
まとめ
フランス語を学習する目的はさまざまかと思いますが、初級の方にまず行なって欲しいのが「単語の習得」です。
そして、覚える順番と覚え方は以下を参考にしていただければと思います。
- 名詞⇨動詞⇨形容詞、副詞の順番で覚える
- 名詞は不定冠詞とセットで覚える
- 動詞は例文とセットで覚える(人称による活用も覚える)
- 形容詞は名詞とセットで覚える(男性形、女性形、複数形も同時に覚える)
今回は、私が実際にフランス語の勉強を始めフランスへ留学した当初に試行錯誤しながらやってきた単語習得法をお伝えしました。
少しでもお役に立てたら幸いです。
Bon courage et à bientôt!
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