切ない恋物語 Les parapluis de Cherbourg
今回は、お気に入りのフランス映画をご紹介します。
とにかく!カトリーヌ・ドヌーヴが神がかりに可愛い!!
それ見たさに、何度も観てしまう映画です。
時は1957年、ノルマンディー戦争で夫をなくし、女手一人で傘屋を切り盛りしているエムリー夫人の一人娘、ジュヌヴィエーヴは自動車修理工場で働く青年、ギーと恋仲でした。
しかし、エムリー夫人は交際に大反対。
お店は借金がかさみ、生活も困難な状態になり、とうとう手持ちの宝石類を売りに出すことにしました。
そんな時、たまたま宝石店で宝石商のカサールと出会います。
カサールは美しいジュヌヴィエーブに一目惚れし、結婚を条件に借金を肩代わりすると申し出ます。
そんな矢先、ギーにアルジェリア戦争の招集命令が届きます。
駆け落ちを試みるジュヌヴィエーブは、その夜ギーとひと夜をすごし身ごもってしまいますが、ギーはアルジェリアへ旅立ってしまいました。
手紙のやり取りもなくなり、お腹は大きくなる一方。
不安に過ごすジュヌヴィエーブを密かに支えたのは、カサールでした。
お腹の子を含め、全ての面倒を見るとの申し出に、ジュヌヴィエーブは応えてしまいます。
盛大な結婚式を挙げ、ジュヌヴィエーブは母と共に傘屋をたたみ、パリへ引っ越してしまいます。
その翌年、足に障害を残しながらも戦地から帰還したギーは、早速傘屋へ向かいます。
そして、ジュヌヴィエーブが結婚したことを告げられるのでした・・・
自暴自棄になったギーを優しく介護したのは、知り合いのマドレーヌでした。
ギーはマドレーヌと結婚し、夢だったガソリンスタンドを開業したのです。
4年後の12月、ギーのガソリンスタンドに1台の高級車が停まりました。
なんと、運転していたのはジュヌヴィエーブ。
助手席には、可愛いらしい女の子が座っていました・・・
何と言っても人間模様です!
言い方がちょっと古いですね(汗)
この物語には、主な登場人物が4人います。
・美しい「ジュヌヴィエーブ」
・車の修理工場で働いていた「ギー」
・宝石商の裕福な「カサール」
・優しい看護師の「マドレーヌ」
主人公は、カトリーヌ・ドヌーヴ演じる『ジュヌヴィエーブ』なので、ジュヌヴィエーブ目線での物語であはります。
しかし、この4人の人物には、それぞれに辛い過去があるんです。
ジュヌヴィエーブは、母と細々と暮らし、戦争で恋人と離れるも身籠ってしまう。
カサールは、女性に逃げられたトラウマで人を愛するのに臆病になってしまう。
ギーは、愛した人が別の人と結婚してしまった。
マドレーヌは、自分に自信が持てない。
こうして並べてみると、どうでしょう?
どれかひとつくらい自分自身であったり、自分も経験したことはありませんか。
この4人にまんまと感情移入してしまうんですよ!
(私が単純なだけですかね?)
しかも、毎回別の人物に・・・
その時の心境によって、変わるみたいです(笑)
結果的にはハッピーエンドな物語だと思いますが、最後のシーンはやはりジーンとしちゃうんですよね。
淡い青春時代の初恋のような・・・
結局女って、一番好きな人とは結婚できないんじゃないの??などと、未だ独身の私がぼやいても仕方ないのですが。
さらに、このシェルブールの雨傘は、完全なミュージカル映画です。
しかし、そのセリフ(歌詞)は素晴らしいフランス語となっています。
ミュージカル映画はちょっと苦手という方でも、歌のリズムに乗せてフランス語が学習できるので、おすすめです!
ぜひ、ご覧ください!
a bientôt
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