今回は、はじめてフランスへ行かれる方に向けて、よりフランス滞在を楽しんでもらうためのポイントをご紹介します。
いくつかあるので、数回に分けて投稿します。
フランスに行く目的は、お仕事か観光か勉強か・・・の3つに分かれると思います。
今回ご紹介するのは、上の3つの目的全てに共通することなので、いわばフランスに行ったら「常識的」なポイントとなります。
ぜひ、最後まで読んでいいただけたら嬉しいです。
Bonjourから始まる
コーヒーを飲むためにカフェに入ると、日本ではお店側の方(店員さん)が「いらっしゃいませ」と言ってくれますよね。
フランスでは「いらっしゃいませ」の代わりに「Bonjour」と言ってくれます。
しかし、相手が「Bonjour」と言った場合、こちらも「Bonjour」と言うのがフランスではマナーです。
日本では、店員さんと顔見知りとか友人とか、そのような場合以外は店員さんに向けて挨拶はしない事が多いですよね。
それは、日本のサービス業が素晴らしいというのもあるのですが、昔から「お客様は神様」と言われるようにおもてなしの精神があるからです。
フランスでは、この「お客様は神様」というような精神はなく、どちらかと言うと「50:50」の対等の立場とされています。
ですので、とにかく人と会った時は知らない人でも必ず「Bonjour」と挨拶する事がマナーです。
カフェ以外でも、スーパーのレジの順番が廻ってきたら、レジの人にも「Bonjour」とまずは挨拶します。
駅で切符を買う時も同じです。
バスに乗る時は、前から乗り込む時は運転手さんに「Bonjour」と言います。
お買い物をするのに店内に入ったときも「Bonjour」と言いながら入ります。
もし「Bonjour」が言えないのなら「Hello」でも大丈夫です。
重要なのは「挨拶を交わすこと」です。
とにかく、対面する人には必ず挨拶をしてくださいね。
ちなみにtoraは、挨拶がクセになってしまい、帰国の際に入国審査の窓口の方(日本人)にも思わず「こんにちは!」と言ってしまいました。
一瞬びっくりされていましたが、すぐに微笑んで「こんにちは」と返してくれました。
目をそらすのは無礼に当たる
「Bonjour」と同じくらい大事なマナーが他にもあります。
それは、目が合った時は微笑んで、軽く挨拶する事です。
え?知らない人にもですか?
そうだよ!
日本では、知らない人と目が合った時、相手をじっと見る(ガン見する)ことはせず、速やかに目を逸らしますよね。
これ、フランスでやるとかなり失礼な行動になります。
toraも、留学当初はかなり戸惑いましたが、意外とすぐに慣れました。
なぜなら、知らない人でも目が合った時にニコっとされて「Bonjour」と言われたら、自分も自然と笑顔になって「Bonjour」と返せるからです。
最初は顔が引きつるし、恥ずかしい気持ちもありますが、目が合った時は日本の会釈的なノリで、軽く微笑んでおけばOKです。
ただ、相手が「Bonjour」と言ってくれたら「Bonjour」と返してください。
とにかく、目が合った瞬間にプイっとそっぽを向くような行動はNGと覚えておいてください。
ちなみに、イケメンと目が合ってニコっと笑ってくれると、なんとなく気があるのかと勘違いしちゃうこともありますが、残念ながらただのマナーです!
勘違いは禁物ですよ(笑)
それで、目が合ってニコっとして挨拶を交わした後は、速攻で真顔に戻り目をそらします。
この「ニコ」と「真顔」の差にも圧倒されますけど・・・
登山をすると、すれ違う人と「こんにちは」と言葉を交わすのと少し似ている習慣です。
恥ずかしがり屋だし、自分にできるかな?って不安になるかもしれませんが、それも大丈夫です。
相手からニコってされると、不思議と自然に自分もニコっとできちゃったりします。
何度も言いますが、目が合った瞬間にプイっと目をそらすのだけは避けるようにしてください。
パリのような都会ではあまり目が合うこともありませんが、地方都市などは結構よくあります。
カフェやレストラン、電車の中でも、ふとした時に誰かと目が合うことがよくありますので、そういったシチュエーションの時に対応してください。
Merciも忘れずに
フランスでは、全ては「Bonjour」から始まると言っても過言ではないと言いましたが、それと同じくらい「Merci」という挨拶も外してはならない習慣のひとつです。
スーパーのレジ係の人に「Bonjour」と言って、商品をスキャンしてもらい、お金を払って立ち去る時や、カフェでコーヒーを出された時、バスを(運転手さん側から)降りる時などは必ず「Merci」とお礼を言います。
TGVなどでも、時々車掌さんが切符の拝見に来ることがあるので、その時も同じです。
まあ、他のフランス人がみんなそうしてるから、流れでできると思います。
もちろんフランス語ができなければ「Thank you」で大丈夫です。
日本でも、同じようなシチュエーションで「ありがとう」と言う方もいると思いますが、バスの運転手さんにまで「Merci」と言って降りるフランス人を見た時は驚きました。
さすがに日本だと、あまり見かけませんよね。
私はバスをよく利用するのですが、15回利用して1人くらいは降りる時に「ありがとうございました」とおっしゃる方がいるくらいです。
まとめ
今回は、挨拶についての習慣をメインにご紹介しました。
まとめると、こんな感じです。
- 対面するシチュエーションでは必ず「Bonjour」「Hello」の挨拶を交わす
- 知らない人でも目が合った時は軽く微笑んで(余裕があれば「Bonjour」とつぶやいて)から目をそらす
- 何かしてもらった後に「Merci」「Thank you」を忘れずに言う
- 目が合った瞬間にプイっと目をそらす
- 目が合った時に微笑んでくれても、それはただのマナーなので特別な感情はない
日本では、知らない人に微笑みかけたり、じっと見つめたりするのはなんだか気持ちが悪い行動と思われるため、速攻で目をそらしてしまいますよね。
子供の時に親から「人をジロジロ見ちゃダメよ!」と注意されたことがある人も多いかと思います。
見て見ぬふりをするのは、ある意味日本人のお得意芸かもしれませんが(笑)
日本ではNG行為でも、フランスではNGとは限らず、さらにそれが余計マナー違反になるというケースのひとつだと思います。
全く違う習慣ですし、フランス滞在中にそのようなシチュエーションに遭遇しない場合もあるかもしれません。
ただ、目が合ってしまった時はぜひ、プイっとそらす前に会釈する感覚でニコっとしてみてください。
一見冷たそうに見られがちなフランス人ですが、「Bonjour」や「Merci」と微笑みならが言葉を交わすことによって、自分の気分が良くなることがあります。
もちろん、フランス人でも目を合わせてくれない時もあります。
特に、スーパーのレジの人などは、外国人が来たと露骨に嫌な態度をとる人も多いです。
そんな時でも、こちらから「Bonjour」と言うと必ず「Bonjour」と返してくれます。
ただし、見るからにヤバそうだな!と感じるような人には無闇に近づかないこと!
これも、大事です。
次回はカフェでの注意点をご紹介する予定です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、また。
A très bientôt