【フランス留学/体験談】インターネットはどうしていた?

(スポンサーリンク)

※広告・プロモーションを利用しています

現代では必需品となったインターネット。

大学生はパソコンやタブレットで授業を受けるのも、もはや普通の光景となっています。

私も、フランスにはパソコンを持参していました。

今では考えられない約4キロもある分厚いパソコンを、リュックに入れて持って行きました。

そんな、留学時代のインターネットについて、今回ご紹介します。

なにせ20年前の話なので、全く参考にはならないと思いますが、面白エピソードとして読んでいただけたら嬉しいです。

(スポンサーリンク)

目次

インターネット初期の時代

私がフランスへ留学する時代は、ちょうど各家庭に1台パソコンが置かれ始めた頃でした。

若い方は知らないかもしれませんが、当然スマホなどもなくいわゆるガラケーの時代。

携帯同士で連絡ができるSMS(SNSじゃないですよw)、ショートメッセージで連絡を取るような時代でした。

もちろん、無線Wi-Fiなどもなく有線LANで電話回線からインターネットをしていたものです。

会社でもインターネットが導入されましたが、ひとりひとりに個別のメールアドレスはなく、インターネットにつながるパソコンは数人の社員だけだったりしました。

では、どのようにして外部と連絡をしていたかというと、それは電話とFAXと郵便です。

私が一番最初にフランスへ行く際のホテル予約も、全てFAXで行いました。

(FAXは別の事をするために自分で買いました)

パソコンは?

フランス留学に向けて、ノートパソコンを初めて購入しました。

インターネットで情報を集めることと、フランスへも持って行くためです。

当時のパソコンは主にA4サイズのもので、今なら14インチか13インチ、大きくて15インチくらいだったと思います。

有線LANしかなく、ほかにも今では全く見かけないPCカードスロット、CDスロットなども付いていたため分厚く、そして約4キロほどありました。

よくそんな重たいものを持って行ったなと、今では感心してしまいますw

さらに、家庭用パソコンの出始め頃でしたので、値段もすごく高かったです。

私が最初に買ったパソコンは、SONYのVAIOで、確か値段が29万円くらいしました。

IBMと悩んだのですが、IBMはビジネス向けと説明を受けたのでVAIOにしました。

蓋を開けると換気口?がパカっと開くタイプで、まあ簡単に言えばそのかっこよさに惹かれて買ってしまったわけですw

そんなこんなで、この分厚くて重たいVAIOとともにフランスへ飛び立ちました。

プロバイダーは?

留学準備にも必要だったため、日本でもインターネットを使いたくプロバイダーとも契約しました。

当時は電話回線を使用するものでしたので、インターネットを使用している間は電話ができないという状況でした。

今みたいな使い放題というプランがあったかどうかは覚えていませんが、電話回線を切り替えて使うため、使った分だけ課金されるプランにしていたと思います。

少し割高感もありましたが、それほど使わなかったので通信量も比較的安かったです。

さらに、契約したプロバイダーには海外ローミングがあり、留学期間中はこのローミングを使う予定でいました。

プロバイダーは、IIJ4Uだったと思います。

フランスで最初にやったこと

フランスに行って、まず最初にやった事は電話の契約でした。

部屋を探すのにも苦労しましたが(このエピソードもいずれご紹介します)、自室に電話回線がある事を条件としていました。

なぜなら、重たい思いをして持って来たパソコンが使えないからです。

最初の部屋はとても狭い部屋でしたが運良く電話回線があったため、すぐにフランステレコムへ行き契約しました。

もちろん、契約するためには銀行口座の開設も必要ですが、こちらは部屋を契約する際に不動産屋さんが手伝ってくれたのですでに開設できていました。

電話回線の契約は、それほど難しくなかったです。

留学当初の私のフラン語力は仏検3級レベル程度でしたし、会話に必要そうな単語は事前に調べてメモしておいたので、困った時はそのメモを店員さんに見せましたw

そんなこんなで無事に電話がつながり、日本へも電話で報告したものです。

ローミングができない?

さて、電話回線も開通したことで、いよいよパソコンの設定です。

使う時は、電話から回線を引っこ抜いてパソコンへ差し込みます。

本当に今では考えられないですよねw

恐る恐る作業を開始しましたが、インターネットに繋がりませんでした。

「え?せっかく重たい思いをして持って来たのに!」という思いだけが頭をよぎりました。

今考えると、授業もパソコンで受けるわけでもないし、常に連絡を取り合いたい日本の友人もそんなに多くなかったし、両親や親戚でパソコンを使いこなしている人もいなかったのに、なんでそんなにインターネットにこだわったのか不明ですw

当時はSNSもなかったし、余計に不明ですw

まあしかし、持ってきたからには使えたら便利だし、ローミング料金も加算されているので使わないとと必死で向き合いました。

結果、降参…

ですが!そこで諦めたら試合終了!

なんと、OVNI(日本人向けのパリの無料情報誌)に載っていた『インターネット回線に困ったら連絡ください』という見出しそのままに、そこへ電話したのです。

いやだって、困ってたんだもん!

無知の強さを知る

電話に出たのは男性でした。

なんとなく日本語訛りのある話し方でしたが、ひととおり状況を説明しました。

すると、少し困ったような苦笑いのような口調でこう言われました。

「うちは本来自宅へ出向いて作業するんですよね。そちらパリではないですよね?」

うわ!そうか!なるほど!と今更ながら気づいた私は、めっちゃ落ち込みながら「そうでしたか。では、どうにか自分でやってみます。」と答えました。

すると「とりあえず、プロバイダーからもらってる情報を教えてくれますか?」と言われたので、「サポート料金おいくらかかるんですか?」とこれも恐る恐る聞きました。

すると「何か方法があるはずだから、とりあえず調べてみるので1時間後にまた電話して」と。

あまり期待せずに1時間後電話すると「言われた通りに設定してみて」とのことだったので、言われた通りに設定しました。

その結果、インターネットに繋がったのです!

ただし、フランスのプロバイダーが必要な感じだったので、追加で料金が発生するのではと思いましたが、その方が言うには無料で使えるものだら、日本のプロバイダーのローミング料金とフランスの電話通信料しかかからないとのことでした。

最後に、サポート料金について問い合わせると「本来は出張費と作業費としてお代をいただくが、パリでもなかったしそれほど時間も要しなかったので、お代はいらないよ」と言われました。

いやもう、神!!

と言うか、当時私は『インターネット回線に困ったら連絡ください』と言うものが有料だと知らなかったんですね。

今思えば赤っ恥な事ですけど、広告を出していると言うことは無料サービスではないのです。

もし有料だと知っていたら多分電話していなかったと思うと、無知も武器になることがあるんだと思いました(いや、絶対に違うw)

今ならどうするのか?

もう現代では超便利なスマホがるので、私のようにインターネットどうするか?で彷徨う必要もないと思います。

特別必要でなければパソコンも不要なくらい、スマホは便利ですよね。

私が留学した当時のフランスの携帯なんて、ようやくショートメッセージが使えるようになったおもちゃみたいなものでしたが(日本はすでに写真が撮れるようになっていた)、今ではフリーWi-Fiなどの設備は日本より便利と聞きます。

勉強でパソコンが必要でないなら、スマホやタブレットのみでも良さそうですね。

それでもどうしてもパソコンが必要な時や、長期に渡る留学の場合は現地のプロバイダーで契約するという手もあります。

フランスのプロバイダーなどについては、現在調査中のため、まとめられたらご紹介しますね。

旅行や半年程度の留学だったら、海外で使えるポケットモバイルをレンタルするもの良いかと思います。

こちらについては、私も今年渡仏の予定があるので、今あれこれ調べているところです。

まとまったらご紹介します。

後日談

さて、そんな感じで苦労したパソコン事情でしたが、その後どうなったかを少しだけお話しします。

私の留学計画は当初10ヶ月間というものでした。

しかし、留学半年を過ぎた頃から「もう少しフランスに居たいな」と思うようになりました。

親と相談した結果、もう1年残ることになりました。

さらに、その次の年も大学に編入したくなり(その時は親と揉めに揉めましたが)進学させてもらえることになりました。

ただ、10ヶ月という短期間を予定していただけに、日本での手続きを全くやっていなかったため一度帰国するように言われました。

その時の詳しいエピソードもいつかお話ししますが、2004年の7月に2ヶ月間だけ日本へ帰国したんです。

もちろん4キロの重たいパソコンも背負って!

そして、友人にOSをアップデートしてもらい、再びフランスへ行きました。

新しい街へ引っ越し、大学生活が始まって数ヶ月後、パソコンが動かなくなりました

もちろん、新しい部屋にも電話回線を契約してインターネットは使える状態でした。

パソコン本体の故障のようで、3年目の留学ではパソコンはほとんど使うことができませんでした

インターネットが必要な時は、大学にある1時間無料で使えるパソコンを使っていました。

捨ててくるわけにもいかず、結局また壊れて動かない重いパソコンを背負って帰国したのですが、帰国後にソニーのサポートに連絡したところ、無料でチェックしてくれることになりました。

原因は、どうやら結露だったそうです。

マザーボードやらハードやらの交換が必要で、修理額19万円かかると言われ、修理なしで返却してもらいました。

その後、15万円で壊れにくいと言われているIBMを買いました。

VAIOは約4年で壊れました(例の噂のタイマーかしらね…)

これ以来、SONY製品には手を出さないようにしていますw

2008年から写真を趣味で始めてからは、グラフィックに強いMacを愛用しています。

Macもすでに3台目となり、一番古いもので10年前のものですが今でも元気に動きます!

まとめ

と言うことで、今回は私が留学時代に体験したインターネット開設までの単なる苦労話?でしたが、いかがでしたでしょうか?

今は昔ほど困ることはないと思われますが、それでも困った時は迷わずヘルプしてみるのも良いかと思います。

ただし、どんなことにおいてもお金が発生することと思っていた方が良いでしょう。

後からトラブルにならないためにも、先に「幾らくらいかかるか」とか「見積もりだけ」と言っておくと良いです。

また、役立つ情報を入手できたら随時ご紹介していきます。

それでは、また。

A binetôt!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

フランス語学習歴30年とフランス留学経験もある「とにかくフランス語が大好き」な普通の日本人。
現在もコツコツと勉強を継続しながら、フランス語の面白さやフランスについて書いています。

目次